基本だけでとりあえず使えるgit (Windowsで文書管理)
はじめに
gitで文書管理できないかと調べてみました。
gitの日本語化は全体に不完全です。今後も明るい書き込みは見つかりませんでした。日本人が、本格的にかかわらないと無理なようです。
しかしながら、TortoiseGIT というソフトは、日本の漢字、というかWindowsの漢字(CP932=シフトJISに拡張)を、漢字のファイル名を含めてサポートしています。ただ、Windowsで使うだけなら問題はありませんが、LinuxやMacとデータを共有するとファイル名が文字化けするので使えません。
ここでは、Windowsだけで使うことを前提に、TortoiseGIT を紹介します。
最初のファイル作成
(1) 管理フォルダの作成
まず、管理したいファイルを置くフォルダを作ります。
そのフォルダ名上(または、そのフォルダを開いたところ)で、右クリックすると、以下のメニューが出てきますので、「Git ここにリポジトリを作成」を選択します。

すると、以下のように、".git"の名称のフォルダができます。

(2)ファイルを作る
ファイルはgitのことは気にせず、従来通りファイルを作り、編集し、保存を行ってください。
(3)gitリポジトリに登録
ファイルが完成して、その業務を終えたら、その時点のファイルをgitに登録し、後日復活できるようにします。
ファイルを選択(複数選択でもよい)し、右クリックし、出てくるメニューから「TortoiseGit」のところにマウスを置きます。

マウスを置くと、さらに以下のサブメニューが出てきますので、「追加」をクリックします。

選択すると、以下の確認メニューが出てきますので、確認して「OK」ボタンをクリックします。
ここでは、Excel文書、Word文書、PowerPoint文書の3ファイルを追加してみました。

「OK」ボタンをクリックすると、終了メッセージがでますので、「OK」ボタンで閉じます。

以下のようになります。赤いアイコンになるので少々心配なイメージですが、これは、gitの管理対象になったが、まだリポジトリには保存されていないという状態を示しています。

次に、ファイルを選択して、今度は、「Git コミット(c)->"master"...」を選択します。

すると、以下のウインドウが開きますので、このファイルの状態があとでこの状態に戻す時にわかるよう丁寧に入力し、「OK」で閉じます。

「OK」ボタンをクリックすると、以下の画面に変わります。終了後、「閉じる」ボタンで閉じます。

リポジトリに登録されたので、アイコンも安心感のある緑色に変わります。

これで保存されましたので、OKです。
ファイルの変更
(1)ファイルの変更
Excelのファイルを更新します。更新は、gitは気にせず、従来通りやればOKです。
更新して保存すると、以下のように赤いアイコンに変わります。

さらに変更があれば気にせずに変更してください。変更したファイルのアイコンは赤に変わります。
変更したファイルを選択(複数可)し、「Git コミット。。。。」を選択します。

以下のウインドウが開きますので、現在の状態が後でわかるように丁寧にメッセージを加え、「OK」ボタンをクリックします。

「OK」ボタンをクリックすると、以下の画面になり、処理終わります。
*文字化けがありますが、気にしなくOKです。

閉じると、再び、以下のように緑のアイコンに戻ります。

元に戻したい
以前の状態に戻せるというのがgitで管理したことのメリットです。
元に戻したい場合は、変更したいファイル上で右クリックし、戻すファイルや履歴を確認するため「ログを表示」を選択します。

以下のようなログのウインドウが開くので、戻すファイルの状態を、コミット時のコメントを参考に探して、選びます。
戻したいファイルリストから目的のファイルの上で、右クリックし、出てくるメニューから、「このリビジョンに戻す」を選択します。

実行が成功すると、以下の確認めーセージが出ますので、「OK」で閉じます。

実行後は、以下のように、グレーのアイコンに変わります。

更新すると、赤に変わり、コミットすると緑に戻ります。